大学生チッポラの小説

国立理系大学生。実話とフィクションを織り交ぜた小説を書いています。気ままに更新。

小説【夢日記】 初夢

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新年

2021年1月2日
夢を見た。初夢だ。
白髭のおじいさんが出てきた。サンタというより仙人みたいな。
厳格な顔つきなのに、どこか暖かさを感じる。
なんとも不思議なお爺さんだなぁ。

そこにはお爺さんと僕だけ。
他には何もなかったと思う。
そしておじいさんは開口一番こう言った。
そのモヤモヤの正体を教えてあげるよって。

「君は、やりたい事そしてやるべきだと思っている事、
選択肢が沢山ありすぎて、返って何も手に付かなくなっている。
そんな状況に焦燥している。
ちゃんと整理してごらんなさい。」

それを言って、おじいさんはいなくなった。僕は夢から醒めたんだ。

なんだか、腑に落ちた。
とは言っても、人間自分のことになると途端に盲目になる。
ちゃんとした理解ってなかなかできない。
でも僕には、とても良い例が目の前にあった。
僕の母は、裁縫が趣味だ。
生地を見るのがたまらなく楽しいらしい。僕にはまるでわからない。
そして、色々な生地を買っているんだけど、何も作っている気配がない。
聞いてみたんだ。そしたら、作りたいものが山ほどあって、何から作ればいいかわからないらしい。
その時は、変なのって思っていた。
でも僕も同じだったらしい。
くすりと笑って我に返った頃には、
モヤモヤは残っていなかった。
頭の中を巡る「アレをやってコレをやって」っていう想定と、
反比例するように自堕落に時間を浪費している現実に、ヤキモキしていたんだ。
それを言語化してくれて、スッキリした。
今日からは、ちゃんと整理してみよう。優先順位をつけてみよう。
1日やることを限って遂行しよう。短期スパンで達成目標を立ててみよう。
コレを忘れず続けていこう。